晴れ予報に反して微妙な天気だったけど、まあ人生は短い。行けるときに行っとくぜというわけで、芝川第一調節池へ。
冬や春は何度も来てるけど、冬鳥達がいないこの時期に来るのは初めて。当然のことながら水面は閑散として、時おりアオサギさんが横切ったり、遠くで豆粒のようなカイツブリがバシャバシャしてるのが見えるくらい。
もちろんオオヨシキリの、姿なきギョギョシギョギョシはあちこちで。ただこの調節池は他のスポットと違って、歩道が一段高い位置にあるのでヨシ原を上から見渡せるから、探しやすくはあるのかもしれない。
ふと足元に目を落とすと、なんかアスファルトの上を蛾だか蝶だかの翅がずるずると引きずられている。ああ南無阿弥陀仏、亡骸をアリが運んでいるのか…と一瞬思ったけど違った。
死んでない。ていうかむしろ、生を謳歌してた。しばらくずるずるしてからやっと停止する。
調べてみるとカノコガというらしい。翅の白ぶちが鹿の子模様みたいだからという命名。体型はちょっと太めですが翅の模様は白に少し透明感があって美しく、黒い胴に黄色いラインもオシャレな綺麗な蛾です。
絶唱中のホオジロさん
こっちもか…?と思ったらスズメさんだった。スズメもたくさんいるけど、ムクドリ軍団の存在感に比べるとかわいいもの。
ここには姿を見つけられるヤツら、声だけなヤツら含めていろいろな鳥がいるのですが、ムクドリさんたちがやはりけた違いに多い感じ(あまりに多いので写真は省略!)。
おっ、なんか折りたたんだようなヤツがいるぞ。この顔はセセリかな?ーキマダラセセリでした。
大きな黒い目がホントにカワイイ。直角になってる翅の体勢も個性的。
ペンキで塗ったようなレモン色はコシアキトンボ。オスはこの胴のペイントが白くて、腰の部分が空いているように見えるのでコシアキトンボというらしい。メスや未成熟なオスは白ではなく写真のような黄色。ただ、他所のサイト様の写真を見ると、メスのコシアキトンボは色味の部分にもっと黒いラインが入ってるようで、そこからするとメスじゃなくて若いオスなのかも。
ん? この子ヒダリマキ…だよね?
暗くて最初わからなかったけど、ズームしてみたらカワセミさんだった!コバルトブルーがきらめくには、ちょっと今日は光が足りないのか。
工事用の砂利の山に這い上がる。
一周したしそろそろ帰りますかねーと思い始めたころ。
目の前の道を、赤茶くて丸っこくって細長いものが跳ねながらやってきた。ええええ?犬?いやまさか…
イタチです。こっち見た!
あれれ何かくつろいでるぞ。こっちが動かないでいるからか…?まあだいぶ距離もあるしね。
首から上がシュッとした感じなのでスマートな印象だったけど、胴長短足であることは否めない。まあノロイ様だって手みじだったしな!
日本で見られるイタチはニホンイタチとチョウセンイタチがあるそうですが、チョウセンイタチは尾が長くて胴体の半分以上あるということなので、たぶんニホンイタチの方なのでしょう。
近づかずに見ているとやがて踵を返して遠ざかり、また茂みの中へ帰っていった。
これまで見たことがないわけじゃなかったけど、これだけしっかり見られて写真も撮らせていただいたのは初めてで大感激 ♪ そして、私の眼力じゃ見つけられないだけで、見えないところで生きてくれてるんだなー、としみじみ。
思わぬ出会いもあったし今度こそ帰るかーでもその前にもう一度、ギョギョシの原に目を凝らす。ヨシじゃなくてもっと背の高い樹で歌うことも結構あるというのを思い出す。
んんー?
いたー!!!すごい不鮮明ですが。
大口を開けたときの赤さが目立つせいか、頑張ってる感がすごい。
とにかく見つけられてよかった…!これから探すコツを身に着けていければいいが。
【おまけ:わからずじまい】
5㎝くらいはありそうな立派な実なんだけど…何の樹だろう?何しろまだ実は青いし、葉っぱから調べようとしたけどわからなかった。熟した頃に来てみたら手がかりになるだろうか?
→【2022.10.31追記】オニグルミと判明!別の公園で、青い実をつけた写真入りで紹介されていました。
10㎝くらいだったかな?誰の羽だろう。
まだまだ知らないことがたくさんある、近場の自然。