三が日も成人の日の三連休も過ぎ、あっという間に1月も半ば。
今年初の大宮公園めぐりに行ってきました。
まずは舟遊池を反時計回りに一周するのが私の定番コース。風は昨日よりは少し落ち着いてるけど、だんだんと雲が出てきていた。
ちょうど半周を過ぎたあたりだろうか。
ふと気づくと、数十メートル先で、カメラを構えた数人の人々がただ事ならぬ雰囲気でたむろっていた。この雰囲気はもしかして、何か大物が…?
でも、その辺りの水面にはオオバンくらいしか見当たらないようだけど…と失礼なことを考えながら、さらに近づき、目をこらすと、
えっ…?
えええー!?誰これ??
顔はハクチョウっぽいからハクチョウの仲間なんだろうし、この近辺にもハクチョウが来ることはたまにあるようで、私も何年か前に一度だけ、別の場所で見たことがある。が、その子はちゃんと白い羽根に黄色と黒のクチバシの、白鳥色だったぞ。このグレーの身体と白黒クチバシは何なんだ…
ま、まさか小動物園(大宮公園内にある)から逃げ出してきた外国のハクチョウじゃ!?…いやでもハクチョウ類はいなかったような気もするし…
あわてて図鑑やネットで調べてみると、この全身グレーとクチバシが黄色でなく白いのは、オオハクチョウの幼鳥の特徴らしい。類似種のコハクチョウの幼鳥も体色はグレーだけど、クチバシには赤味があるという。
それと、クチバシの白(成鳥になれば黄色くなる)部分の先端が黒の部分に鋭角的に食い込んでるのもオオハクチョウの特徴だから、そのことから見ても、この子はオオハクチョウの幼鳥と考えてよさそうだ。さいたままで南下してくることはあまりないはずだけど、そういえば芝川第一調節池に来たという記事を以前見かけたことがあったっけ。ならばそれより北のここにいてもおかしくはない。
※コハクチョウは逆に、白(黄色)の部分の先端が尖っていなくて、面積も小さい。
いやービックリした!でも幼鳥だと思うと、こんなところに一羽でいるのが余計に心配になるな…ロープもあるし、人間たちも遠慮して、見てるだけに徹していたとはいえ、かなり近い距離にいたのに、まったく警戒してない様子。まだ若いからなのかな~
ミシッ、メリッ、ムシッ、と凄い勢いで草をむしり食い、時にはどしんと地面にクチバシを突っ込んでみたりしてましたが、こんな貧相な草地で大丈夫なんかいな。近くには見沼田んぼとかもあるのに、なぜここに(秋田の実家の近くに飛来する白鳥は稲刈り後の田んぼにいる)。たまたまちょっと立ち寄っただけだったらいいんだけど…
この冬はあの池この沼の水鳥たちの所在がいつも通りでない感じがして、ちょっと不安で淋しかったりもしたのですが、こういう新しい(これっきりかもしれないけど)出会いはやっぱり嬉しいな。
とにかく無事仲間と合流して、冬を越せるように祈ります。