鬼怒川ささやか温泉の旅

寒くなってきたせいか急に温泉に行きたくなった冬の初め。

 

鄙びた湯治場に長期滞在というのにも憧れがあるのですが、長期となればそれなりに費用もかかるし計画の検討に時間も必要だし、まずは欲張らず近場で交通の便も良いところで一泊、というわけで、

 

やって来ました鬼怒川温泉駅(東武鉄道鬼怒川線)。手前は鬼怒太(きぬた)くん。f:id:yukiMynn:20211206152939j:plain

鬼怒川の中心はここ「鬼怒川温泉」駅ですが、宿はここから2キロちょい先、隣駅の「鬼怒川公園」近くにある。観光というほど有名な場所はないけれど、あちこち立ち寄りながら、宿を目指します。朝ゆっくり出だったので既に昼過ぎ、時間的にはちょうどいいはず。

 

まずは駅から南西に(鬼怒川公園駅とは逆方向だけど)10分ほど歩いて「鬼怒楯岩大吊橋」へ。

吊り橋とは思えないような立派な橋です。

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頑丈そうで幅もじゅうぶん、安心感に満ち溢れてます。

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が…

 

そうはいっても一歩足を踏み出せば、吊り橋は吊り橋。

揺れるよー怖いよー。なんでみんなそんなに平気そうなんだーよくワンコ抱いて渡れますね腕の中から飛び出しちゃったらどうするんだよー(いやどう見ても犬が落っこちる隙間もないし、柵を飛び越えられる脚力があるわけもないんですけどね)

 

眼下の鬼怒川の素晴らしさ。

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でもこうやって写真撮ろうと立ち止まると、絶え間ない揺れが足元から伝わってくる…

 

できるだけ平気そうに装いつつ、真ん中付近を足早に抜けると、駅前の鬼怒太の兄弟みたいな奴が待っていた。お賽銭は1円玉が多いようだ。

 

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ここから階段上ったりトンネル抜けたりして5分ほど行くと、楯岩展望台に出る。

 

また階段か…くらくらする気持ちが写真にも表れてますね…

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登り始めた途端、ちょっと後悔しますが近くを小さな男の子たちが登っている手前、引き返すのも癪で恥ずかしく、歯を食いしばって登る。

 

うーんやっぱり上まで登って来てよかった!

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猿の群れ(時々観光客のいるあたりに出て来てしまうのだそうだ)を監視していた地元の方が、SLが来るよと教えてくれた。見れば白い煙をあげながら、ゆっくりと視界を横切っていくところだった。

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駅前に待機場があったのでSLが入線してくるのは知ってたけど、教えていただかなかったらこれには気付かなかっただろう。ありがとうございました!

 

 

ここでも人々は敬虔な気持ちになるらしい。手すりの外側にお賽銭溜まりが出来ていた。

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そして小さな奇跡が…狙ってやったのかはたまた偶然か。

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山を下り、再び吊り橋を渡って中心街に戻る。

 

鬼怒川温泉駅前の足湯「鬼怒太の湯」。立地もよく、観光客と地元の人が入れ替わり立ち代わりやってきて、賑わっていた。手前のフクロウたちはチェーンソーアートなのだそうだ。素朴な力強さがこの場にピッタリ。

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気持ちよくて上がりどきを見失いそうになりますが心に鞭打って腰を上げ、今度は北へ向かう。

 

鬼怒川を左に、20分ほど歩くと、川のほとりにまた別の足湯「鬼怒子の湯」がある。

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中心街から離れているせいか、こちらは閑散としてます。時間的にも半端だしね。

 

鬼怒子ちゃん…!そういうことだったのか…こちら側のリボン見るまで性別のことは頭になかったよ…

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貸切状態!左側の高いところは「手湯」だそうで、これは初めて見ました。

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鬼怒太の湯より少し熱いかな?ひざ下くらいの深さ。ずっと一人だったのでじゃぶじゃぶ歩いちゃったりもしましたが、腰かけて足をぶらぶらさせてると本当に動きたくなくなる…

 

結構時間が押してきた。

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最後の寄り道、日光市営の「鬼怒川公園岩風呂」。もう16時を回ってるしな、と迷いましたが朝は10時からだから明日立ち寄るヒマはないし、やっぱり浸かるだけ浸かっていこう。

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大人1枚700円。体調・連絡先を記載したシートも別途提出すると、受付の人があちらですと案内してくれるのですが…

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「男湯」の表示の前で立ちすくむ。どうやら男性と間違われたらしく、ショックで死にかける(ベースボールキャップ型の帽子を被っていたのでわからなかったんですと!もちろん本当の野球帽ではなく、結構フェミニン笑 な感じだと思ってたので余計にショック…)。鬼怒子ちゃんを笑えねえ…

 

 

まあそれはそれ、気を取り直して入ってみると、やっぱ明るいうちの露天風呂はいいですね!ちょうど正面に山の稜線がくっきり見えた。

内湯も一人二人、露天風呂は誰も来なかったので気を遣うことも少なく、のびのびできました。

 

またもや長居し過ぎたか、宿に着く頃には、すっかり暗くなっていた。

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でもやはり、宿の温泉は時間や上がった後の移動を気にせずゆっくりできていいですね。この夜も翌朝も早い時間だったせいか、他のお客さんとは殆ど一緒にならなかったのも気兼ねなくてよかった。部屋や食事は切り詰めた貧乏旅行ですが、手を伸ばし足を伸ばしてぼーっと浸かっているとそれだけで、この世もまだまだ捨てたもんじゃないという気になってくる。

露天風呂はさすがに満天の星とはいきませんでしたが、それでも母屋の屋根と植木の梢の隙間から、木星だけは輝いて見えた。遮るもののない星空というのも憧れますが、それはまたの機会で!

 

<おまけ>

2日目の日光東照宮で一番カッケーと思った、唐門の昇龍・降龍

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しかしまー、こんな私でさえ旅行行きたくなっちゃう状況なんだから、Go Toなんてホント無駄な政策だと思うよ。黙ってても行きたい人・行ける状況にある人は行くんだからさ~黙ってたらやってもらえないこと・二の足を踏んでるところを後押しするのが国費投入なんだろうに…

 

 

 

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