<閲覧注意>後半に蛾の幼虫(つまり毛虫です)の写真があります。
ワクチンも打ったことだし、公共交通機関に乗ってもまあいいだろ、というわけで、おととい久しぶりに北本自然観察公園に行って来ました。確認してみたら、なんと1年以上ぶり。混み合うスポットでもないし、行き帰りの電車バスも空いてたから、今後はもう少し度々来てみたい。
落葉も進み、すっかり秋の空気。

正面のふれあい橋を渡り、自然学習センター前の広場に差し掛かると、先日の見沼代用水で覚えたばかりのセンニンソウが登場。

つる植物なので、こういうのも風情があってよい。

でも有毒だってことは忘れずにな!
公園の中心、高尾の池。元気に幅をきかせまくるカルガモさんたち。

だけかと思ったら…

もう来てる。早っ!

羽の色模様や体の小ささからして、たぶんコガモ。まだオスも地味な色のエクリプス状態で雌雄の区別はつきづらい。でもこの子たちはクチバシの基部が黄色っぽい感じもするから、メスなのかな?

冬に渡って来るカモたちの中でも、コガモはだいぶ早い方で(そして帰りも遅い)、9月にはもう結構見られるようだ。
これからまた繁殖羽になって番つくって冬越して…もう新しいサイクルが始まってる。これから半年、時々来ますんで宜しく!
コガモさんご到着を確認した後は、あてもなく公園をぶらぶら。
湿地に咲くミズアオイ。去年初めて見たときも美しい花だなと思いましたが、改めて見ると、花の涼しげな色合いはもとより、葉っぱの描くつやつやカーブもまた、素晴らしい。

アキノノゲシ。花びらが白ではなく、うっすら色づいているのがさびしく秋らしい。

明るい黄色が目を惹くキンミズヒキ。見沼代用水縁でも見かけたっけ。

イチモンジセセリ。稲を食べる害虫ということになるのですが、くりっと大きな目が可愛い ♪
後ろにびったりくっついて回るのは求愛行動らしいのですが、見ている間は交尾には至らなかったようで…まあがんばれ。
雌雄は見分けにくいですが、前方のがメスで、白い模様(イチモンジの名の由来)がくっきりしてきちんと一列に並んでる。オスの方はやや不明瞭な感じ。

センターの建物壁面を覆う、緑のカーテン。このように食い荒らされておりました。

犯人はどうやらこのド派手なイモムシらしい。

凄い勢いで貪り食ってる…

帰ってからいろいろとネットの昆虫図鑑などで探したけどわからず…図書館で図鑑を調べてようやく、「フクラスズメ」ではないかと当たりをつけることができました。顔も身体も配色は図鑑の写真とは全然違う(図鑑の写真だと頭は黒いし身体は薄い黄色に細い黒縞が入ってる)んだけど、妖怪人間ベムっぽい顔つきや脇腹の赤い斑点、そしてそこから出ている白い毛などの特徴が似てる。原寸大で載ってる大きさも7㎝くらいあってほぼ一致する。
そこで今度はフクラスズメでググってみると、似た配色の写真も出てきた(wikiだとこんな感じ)。間違いないだろう。イラクサやカラムシを食べるということですが、センターで食い荒らされてたのはカラムシのようです。
スズメと名がついていますがスズメガの仲間というわけではなく、成虫が「スズメが羽毛を逆立てて冬の寒さに耐える様を「ふくらすずめ」と呼び、丸っこくて毛に覆われた様子をこのガに当てはめたもの」(wikiより)だそうで、カワイイやんけ。
幼虫の姿かたちはいかにもアブナイ感じですが毒はないそうで、まったく、人は見かけによらないな~センニンソウだってあんなに明るい純白なのに有毒だしな…
ちょっと正体確認に手間取ったけど、それだけにすごい嬉しい ♪ 脱皮してこんなに配色が変わっていくとは思わなくて、勉強になりました。ありがとうな!