夏への扉、白幡沼

 

相も変らぬまん防生活が続きますが暦ははや6月。蒸し暑さを感じる日も増えてきました。

今年こそは「夏」があることを祈りつつ、暑熱馴化に体力づくり、マスク観戦になるから顔の体温下げるためのグッズ探し。そして7月3日の東西東京大会開幕前には夏休みに入れるよう、勉強のペースも上げないと…等々、準備はいろいろあるけれど、とりあえず手をつけやすいのはやはり、自転車さんぽ。これからのひと月、雨の日以外は積極的に出ていこう。

 

 

で、やってきました白幡沼。 

左手のヨシ原(たぶん)の向こうは高校のグラウンドになっている。一時は閑散としていることが多かったけれど、部活もだいぶ活気づいてきたようだ。特に縁があるわけでもないけれど、元気で活動してるのを見ると、それだけで嬉しくなってしまう。 

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右側の岸辺近くがきらきらと金色に輝いている。

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右岸沿いの通路に回って近くから見てみると、岸辺の樹木から落ちてきた細かい花の集まりだった。

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何の花か調べたけど、結局わからなかったので、継続案件に。

 

花をかき分けかき分け、漁に余念ないコサギさん。

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もう少し中央寄りの上陸スペース。

んーゴイサギさんかな?ここでは幼鳥のホシゴイさん含め、しばしば見かけるし。 

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あれ、でも何かヘンだぞ

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まず目が赤くない。

顔がコワい(おっとりした上品さに欠ける)。

白とダークグレーの綺麗なツートンになってない。かといって、幼鳥のホシゴイのような白斑もない。

それと…身体がすこし、小さくね?最初の写真を改めて見ると、亀よりちょっと大きいぐらいの体長に見える。

  

ちなみにゴイサギさん(似てない親子?@白幡沼 (2019.1.13)の記事より)

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いや並べてみると全く違いますね。

 

帰って図鑑で調べてみると、類似種のササゴイだったようです。羽の模様が笹の葉に似ているので、「笹五位」。ゴイサギは留鳥だけど、こちらは九州以南で越冬する夏鳥なのだそうだ。

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地味な色合いだけど、端正な木彫り模様ぽくてイイ。

大きさはゴイサギ58㎝、ササゴイ52㎝とのことなので、思ったほど差はないけれど、虹彩は黄色、冠羽はゴイサギが白いのに対し頭と同じダークグレー。顔から首にかけてが白いゴイサギに対し、こちらは眼の下から頬にかけて黒っぽいラインが入り、眼の上は黄色みを帯びているなど、違うところも多いので今後は見誤ることはなさそう。

図鑑によれば、昆虫を餌にして魚をおびき寄せるばかりか、小枝や葉を疑似餌にしたりすることもあるそうで、いつかその匠の技を見てみたい。

 

 

中央寄りの止まり木に二羽のカラスたちがおりてきた。

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片方が大口を開けて

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おねだりすると

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くれた!

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GETだぜ!

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気になるのは彼らの関係。求愛のためのオスからメスへの給餌というのがあるそうなのですが、それは卵を産む前の早春の頃の話なはず。一方、巣立った後の幼鳥はしばらく親と行動を共にし、給餌を受けることもあるというので、このふたりは親子なのかな?サイズ的にはあまり変わりなく見えるけど…見てると何度もおねだりしたり、行動がいちいち真似っこしてるっぽいのを見ると、親子のように見えてしまう。本当のところはわからないけど…

【2021.6.30追記】

今日から『文選』を読み始めたら、いちばん最初の方で「(カラスが)哺を子に受く」というフレーズが出てきました。カラスは成鳥になると、親鳥に餌を食べさせるという中国古来の伝説(「反哺の孝」)に依るものだそうで。確かに身体だけ見れば区別つかないし、でかい図体してまだ親から餌貰ってますじゃ、親孝行の教えにはならんしね…

 

恋と子育ての春もあっと言う間に過ぎていき、大きく成長した若鳥たちが(危なっかしいところがありながらも)巣立っていく季節になっていた。あとは梅雨を越え、夏を待つのみ。

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