大宮第二公園の梅はほぼ終わり、かすかな香りが幻のように漂う中、遅咲きの緑萼枝垂(リョクガクシダレ)だけがまだ花をつけていた。
さすがに開き切っていて、トレードマークの緑の蕾はもう見られない。
芝川を走っていたら、対岸のみぬま見聞館のピンクが目についた。オオカンザクラ(アンギョウザクラ)が満開になってるじゃん!橋を渡って寄ってみた。
オオカンザクラ(大寒桜)。柔らかい薄紅色が美しい桜です。
又の名をアンギョウカンザクラ(故郷の埼玉県川口市安行に由来)。図鑑で調べると、濃い紅色のカンヒザクラ(寒緋桜)と大きめの白い花をつけるオオシマザクラ(大島桜)との種間雑種と「考えられる」とのことで、正確にはわからないらしい。
下向きの花がもふもふと押し合うように咲いている。陽気に誘われて蜂さんも出動。
せっかく来たんだしビオトープも一巡りしていくかーと思って振り向くと…
向こうにも見事に満開の桜が。前来たときあったっけ??
近づいてみると、まるっこくてもふっとしたオオカンザクラと違って、スラっとした咲き方。大きさもやや小さい。河津桜とは違う感じだし、
エドヒガンは萼が壺みたくぷくっと膨れているそうなのでエドヒガンとも違う。
ネットで検索しだだけではわからなくて図書館で図鑑を調べた結果、コヒガン(小彼岸)に一番似ているようだ。エドヒガンとマメザクラの交雑種で、開花時期は3月中旬~彼岸の頃ということなので、3月上旬頃から咲き始めるオオカンザクラよりも少し遅い…とすれば、4年前に来たときは3月5日だったから、オオカンザクラは咲いてたけどこっちはまだ開花してなかったために気付かなかった、と考えれば辻褄が合う。しばしば巨木に成長するエドヒガンに対して、コヒガンはその名の通り5~6m程度にしかならないそうなので、この小さな庭園に植えるのにピッタリでもある。
彼岸より10日も前にほぼ満開になってるけど、ソメイヨシノも満開予想が東京23日で平年より11日早い(3/12日本気象協会)ですからね。全体的に春が早く来てるということなのでしょう。
【2023.3.22追記】
コヒガンはもっと白っぽい色らしいと知り、2023.3.16に再訪してよくよく確認しましたが ↓ 、オカメザクラに近いような気がしてきました。
オカメザクラの特徴は、濃いめのピンクで筋が目立つ花弁、三角の萼片
ただ、花の付き方が…オカメザクラはもっとうつむき加減な気がするんだけど…既に盛りは過ぎ、散り始めていたので花も開ききってたのかもしれませんが、ちょっと自信がない。
ビオトープは、「みぬま見聞館だより」などを見ると、多くの動植物で賑わっているらしいのだが、探し方が悪いのか、私はあまり出会えない。それでも今日は、春の花がちらほら。
ウグイスカグラ(鶯神楽)
サンシュユ(山茱萸)
ウグイスカグラは初夏、サンシュユは秋、どちらも紅い実をつけるのだそうだ。
一輪だけ、鮮やかに残っていた。
大宮第三公園のヤナギ。
好きだよオオイヌノフグリ!好きだよペンペングサ!
おっとホトケノザもいますね
ソメイヨシノもあと、もうちょい