本、漫画、その他

2021年4月~6月読書覚え書き(英語)

英語多読で読んできた本のまとめです。合計で68万語あまり。ただし語数は概算ですし計算が間違っている可能性もありますので、正しい数値が必要な場合はご自身でご確認ください。 ① The Labours of Hercules(91千語)【邦題『ヘラクレスの冒険』/アガサ・…

The Chronicles of Tevenar Series (Angela Holder)

英語多読の素材として、何かないかな~?と探して偶然Amazonで見つけたのですが、凄~く面白かった! 女神Motherの力を操るwizardたちの主導のもと、鎖国によって千年にわたり平和で平等な社会を築いてきたTevenar島と、Motherの力を失い独自の発展を遂げた…

呪術廻戦ネタバレ感想 第149話「葦を啣む 弐」

十分予想できた展開であるはずなのに、はずなのに…いざ目の前に出されると、やはり予想を超えていた… 同じ天与呪縛のフィジカルギフテッドと言われながら、パパ黒こと伏黒甚爾と比べると一般人並みの呪力があるためか、剥奪された術式のレベルのせいなのか、…

The Chronicles of Narnia(ナルニア国ものがたり)読了!

やはり文明の力は偉大だ。スマホの手軽さとweb辞書の便利さに助けられつつ、ついにThe Last Battle を経て「本当のはじまり」に辿り着きました。ペーパーバックのページを左手で抑えつつ右手で辞書めくりながら…とか、わからない単語は推測でスルー、とかだ…

"The Silver Chair" by C.S.Lewis(銀のいす/C.S.ルイス)

Kindleで購入した電子版ナルニア国ものがたりも4冊目。電子版は Pauline Baynes の挿絵が小さいけどカラーで掲載されてるのがいいですね。 8日かかった前作 "The Voage of The Dawn Treader" (朝びらき丸 東の海へ)に比べるとかなりハイスピードで読めて…

「堅白」の意味するものは~呪術廻戦第137話

偽夏油に逃げられ、取り残された虎杖たち…で始まるのかと思いきや、いきなりカラー表紙の乙骨で新章突入と相成った今号。見どころは満載で次週がとにかく気になる気になる!という、久方ぶりの週刊少年漫画のワクワク感を味わっておりますが、なかでも気にな…

独学大全ー絶対に「学ぶこと」をあきらめたくない人のための55の技法ー(読書猿/ダイヤモンド社)

ネットでいくつか書評を見て、これは「買い」だと思いましたが、期待に違わず面白く、かつ参考になる本です。早速自分の勉強法の見直し・再構築をしてみたくなりました。がんばるぞー(笑) 第1部は、まず始めて、続けること。 最も力点が置かれているのは「…

『外来種のきもち』(大島健夫/メイツ出版)

代表的な外来生物について、移入と定着の経緯や生態、現状などをインタビュー形式で紹介しているのですが、作者はネイチャーガイドとしても活動し、千葉市野鳥の会会長でもあるが本業はなんと詩人……ということで、平易な語り口で知識を提供するだけでなく、…

句集四重奏(浅井民子/本阿弥書店)

ツイのTLに流れてきた句に惹かれて、調べてみたらアマゾンに在庫(古本ですが)があったのでポチってしまった… やっぱり、凄く好き。頁をめくり、連なる句を辿る途中、自分自身の記憶のなかにある幾つもの瞬間が不思議と思い出されました(句の情景に必ず…

寄宿学校の天才探偵(モーリーン・ジョンソン/創元推理文庫)

左手で抑える残りページがあとわずかになっていることにふと気付く。いやな予感。 え…だってまだ謎が…伏線が…まさか…そんな… 「続く…」 ……って、左ページからはもう「訳者あとがき」が始まっとる…そりゃねーよ!! カバーの返しや帯を見直して続刊がまだ出て…

地底旅行(ジュール・ヴェルヌ/グーテンベルク21)

『新・地底旅行』(奥泉光)が面白かったので、原作である本書も読んでみたいな~と思って探したら、地元の図書館の電子書籍部門で見つけたので早速借りてみました。 1864年刊行の古典的作品ということで、もっと硬くて古色蒼然としたものを想像していたので…

新・地底旅行(奥泉光/朝日新聞社)

ジュール・ヴェルヌの冒険科学小説の古典『地底旅行』の続編。 ときは明治。腐れ縁の友人・富永丙三郎の口車に乗せられた「わたし」こと挿絵画家・野々村は、富士山麓で失踪した理学博士稲峰とその娘都美子の行方を追って、丙三郎、そして稲峰博士の弟子で、…

『新作歌舞伎・風の谷のナウシカ』ディレイビューイング(後編)も行ってきた

まず第一に。 前編見たときの予告でチラっと出て来た、クシャナ殿下がクロトワ抱えて子守唄うたうシーンは…期待してましたがやはり凄く良かった………じーん…ここでの殿下はずっと心に抱えてきた怒りと憎しみをわすれて蟲に対峙し九死に一生を得る。それまでの…

新しく触れる50②(麒麟がくる、キングダムほか)

今年の目標「新しく50作品に触れる」についての覚書き、2月分。番号は1月分からの通し番号です。 3 もうひとつの街(小説/ミハル・アイヴァス著) プラハの裏側に潜むもうひとつのプラハの街を巡る冒険。まさに幻想文学、幻視の文学です。イメージの奔…

『新作歌舞伎・風の谷のナウシカ』ディレイビューイング(前編)に行ってきた

昨年12月に収録された公演の録画上映。かなりの力作というか意欲を持って造られた作品ではないかと思いました。ああいうファンタジー世界を舞台で表現するのは難しいと思いますが、王蟲などは美しく迫力もあり、相当に力を入れている感じがします。テトはも…

雪の階(奥泉光/中央公論新社)

主人公・笹宮惟佐子は、趣味は数学、暇さえあれば専門誌の懸賞問題に取り組み、囲碁はアマ最高級の腕、どうやら霊感があるらしくのっけから幻視してるし、紅茶の砂糖は「溶解度の限界まで」と頼む美貌の伯爵令嬢ーーどうぞ人物像を思い描いてみてください。 …

新しく触れる50①(鬼滅の刃、PSYCHO-PASS サイコパス)

今年の目標「新しく50作品に触れる」についての覚書き。まずは1月分です。 1 PSYCHO-PASS サイコパス シーズン1~3(アニメ) 2 鬼滅の刃 シーズン1(アニメ) 1 PSYCHO-PASS サイコパス シーズン1~3(アニメ) 職業適性や犯罪性向など、人間…

新しく触れる50~2020年の目標~

2020年も早くも4日目。年末年始は実家でゴロゴロしながら頭の中だけは人並みに1年を振り返ったり新年の目標を立てたりしていました。 そのほとんどは毎年変わり映えしない継続的なものなので割愛するとして、1つだけ、昨年つよく感じた反省点をもとに立て…

『メインテーマは殺人』(アンソニー・ホロヴィッツ/創元推理文庫)

『絹の家』や『カササギ殺人事件』のホロヴィッツの作。さすがのストーリーテリングで、一気読みしてしまった ♪ ある日、ロンドンの葬儀社を老婦人が訪れ、自分の葬式の段取りを万事整えて帰っていった。自分で自分の葬儀の手配をすること自体は珍しいことで…

コートールド美術館展ほか(東京都美術館)

この秋~冬に行きたいと思ってた展覧会の出撃第1弾は「コート―ルド美術館展~魅惑の印象派~」(東京都美術館)。あまり予備知識なく行ったのですが、マネやルノワールなどの印象派ど真ん中はもちろん、ゴーガンやロートレック、モリディアニなど、幅広い画…

遅ればせながら『進撃』廃人となる

人生どこにパックリ穴が開いてるかわからないもの。買いたいマンガがあったけど天気が悪くて外に出たくなくて、「しゃーねーkindleでもいいか」と久しぶりにamazon開いてみたら、幸か不幸か『進撃の巨人』10周年記念期間限定コミックス28巻まで無料キャ…

化物蝋燭(木内昇/朝日新聞出版)

小さな提灯で前を照らしながら、弟らしき男の子を連れて、生い茂る草むらの後ろに迫る闇(大きな生き物のようにも見える)を肩越しに見やる少女――本屋でふと目に留まった懐かしい切り絵の表紙に惹かれて購入。 長屋で暮らす男やもめの隣に引っ越してきた、ぎ…

妖怪探偵百目 2廃墟を満たす禍/3百鬼の楽師(上田早夕里/光文社文庫)

1の『朱塗の街』が面白かったので、早速続きに突入。 2&3は1でその力の片鱗を見せ、ラスボスになることを予感させた「濁」と人間・妖怪との闘いを描いた長編になっている。と言っても一致団結して共同戦線を張って、というわけではない。濁と強い因縁が…

妖怪探偵・百目 1 朱塗の街(上田早夕里/光文社文庫)

十数年前に大量の妖怪が突然出現し、今では人間と妖怪が共存する奇妙な街。元脳科学者の相良邦雄は、ある事件をきっかけに外の世界で居場所を失ってこの街に住み着き、絶世の美貌と体中を覆う百の目(普段は通常の2つ以外はちゃんと隠している)を持つ妖怪…

ハムレット殺人事件(芦原すなお/東京創元社)

私立探偵・山浦歩は学生時代に想いを寄せていた友人・夏日薫の夢を頻繁に見るようになる。かつて歩を演劇サークルに引き込んだ女優であり演出家であり、プロデューサーでもあった美少女。留学すると言って歩の前から姿を消した彼女は、今は大女優となってい…

葬儀を終えて(アガサ・クリスティ/ハヤカワ文庫)

なんとなく、クリスティ。 というわけで図書館から借りて来た一冊。 病気で長くないと言われていたとはいえ、思いがけず早くに亡くなった長兄リチャードの葬儀の直後、末妹コーラが口にした「だって、リチャードは殺されたんでしょう?」という無邪気な言葉…

階級名に見るネロス帝国人事の基本理念(『超人機メタルダー』)

何の気なしにyou tubeを覗いていたら、東映公式に『超人機メタルダー』の序盤が何話かあったので久しぶりに見てしまいました。やっぱり面白い!特に敵方のネロス帝国は尋常でないワクワク感がありますね。 凱聖(がいせい)、豪将(ごうしょう)、暴魂(ぼう…

移動都市(フィリップ・リーヴ/創元SF文庫)

60分戦争によって旧時代の文明が滅びてから遥か後の時代。人類の多くは天変地異を避けてキャタピラで地上を動き回る「移動都市」に住み、地上での活動を忌避するようになっていた。都市同士は自らより小さい都市、弱い都市を狩り、解体し呑み込んで活力を…

The Horse and his Boy(『馬と少年』(ナルニア国ものがたり5)/C.S.ルイス)を読み返して思い出したことなど

1年半ほど前から何とか続いている「めざせ100万語!多読で学ぶSSS英語学習法」で久しぶりに再読(って言っても、原書は初めて)。 うーんやっぱり面白い!アラビス可愛い ♪ 私の英語力だとある程度長さのある話を読むのはかなり疲れるので、どうしても1…

虚構推理(城平京/講談社タイガ)

「TVアニメ化決定!!」ということで派手にディスプレイされていた一冊。チラチラと裏表紙や巻末の宣伝ページを見て、「妖怪の探偵(妖怪が探偵する、じゃなく、妖怪のための探偵)モノ」というのと「虚構」というのにちょっとそそられて手を伸ばしてしまっ…

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